関節ファシリテーションアプローチ
関節の動きを改善し、痛み・痺れ・筋機能を改善するアプローチ方法
脳梗塞、脳出血の後遺症としてよく聞かれる関節や筋肉の「硬さ」をほぐし、筋肉が活動しやすいように状態を整えるアプローチ方法です。
「勝手に肘・指が曲がる」「足がピーンと突っ張る」のような過活動といわれる状態も改善することが可能です。
専門的なこととしては、このアプローチ方法では、協調性の獲得も目指します。
協調性とは・・・
- バランス
- リズム
- スピード
- タイミング
から構成されます。
人の「動き」とは非常に複雑ですが、基本は関節運動の組み合わせにより成り立ちます。
3次元的に曲げ伸ばしだけではなく捻るなどの動きが関節毎にしっかり出ることが大切です。
参考に、半身麻痺でよくみられる歩行を動画でご覧ください。
足首の固さによって足底が半分しか接地していないため、怖い歩き方になっています。
それに対して関節ファシリテーションアプローチを行った動画です。
足首の固さが改善され、筋肉が収縮しやすい状態になることで足底が地面に着きやすくなり安定して歩くことができます。
理学療法士はカラダの専門家であり、脳梗塞後の対応としてはただ運動を行うのではなく、上記のように細部までみてアプローチしていくことが改善へと繋がります。
改善には個人差がありますが、発症から経過していても効果が見られ、目標達成の可能性は十分あります。